しまねレッドデータブック2026
102/740

929220042013/2014ーーー汽水・淡水魚類絶滅 野生絶滅絶滅危惧Ⅰ類絶滅危惧Ⅱ類準絶滅危惧情報不足20042013/2014準絶滅危惧(NT)20262026●参考文献細谷和海(2013)コイ科.中坊徹次(編)日本産魚類検索全種の同定第三版:311.東海大学出版会,神奈川.北村淳一(2020)日本のタナゴ生態・保全・文化と図鑑.223pp.山と渓谷社,東京.武内啓明(2018)中坊徹次(編)小学館の図鑑Z日本魚類館〜精緻な写真と美しい解説〜:97.小学館,東京.武内啓明(2019)細谷和海(編・監修)山渓ハンディ図鑑15増補改訂日本の淡水魚:58-59.山と渓谷社,東京.●参考文献北村淳一(2020)日本のタナゴ生態・保全・文化と図鑑.223pp.山と渓谷社,東京. 山口勝秀(2015)改訂しまねレッドデータブック2014動物編:91.島根県環境生活部自然環境課,島根.コイ目コイ科Tanakia lanceolata (Temminck and Schlegel,1846)カテゴリー区分撮影者(提供者):島根県立宍道湖自然館コイ目コイ科Tanakia limbata (Temminck and Schlegel,1846)カテゴリー区分撮影者(提供者):島根県立宍道湖自然館県内での生息地域・生息環境存続を脅かす原因県内での生息地域・生息環境存続を脅かす原因準絶滅危惧(NT)環境省カテゴリー準絶滅危惧(NT)準絶滅危惧(NT)環境省カテゴリー準絶滅危惧(NT)島根県固有評価− 斐伊川水系、江の川水系の各河川およびそれに接続する農業水路などに広く生息する。 河川改修や農業水路の改修に伴うコンクリート張りにより、イシガイなどの産卵母貝が減少したことによる影響。また外来種であるタイリクバラタナゴとの産卵母貝をめぐる競合など。島根県固有評価− 県内中西部の限られた自然環境が良好な水域に生息する。 河川改修や水路の改修、ヘドロの堆積や水質悪化などによる二枚貝の減少。選定理由概  要選定理由概  要 産卵母貝の減少、農業水路の改修などの影響により、近年急速に個体数が減少傾向にある。 体長は最大10cmほどになり、日本産タナゴ類の中では大型の方である。また体高は低い傾向があり、これが和名の由来になっている。本州、四国、九州の各地に生息し、河川中・下流、平野部の細流、農業水路など流れのある場所に生息する。1対の長い口ひげをもち、繁殖期のオスは青みがかった金属光沢を基調に赤紫色の混ざった複雑な婚姻色を呈する。イシガイ科のイシガイ、マツカサガイなど小型の淡水二枚貝を産卵母貝とする。また、斐伊川水系と江の川水系における本種は遺伝的な系統が異なることが示唆されているため、安易な移動による遺伝子汚染が懸念される。 県内では、中西部の一部の水域にのみ生息する。生息数も多くはない。 全長4ー7cm。繁殖期は4ー6月頃で、オスには追星と重油色と黒色を基調とした婚姻色があらわれる。メスでは腹部から産卵管が伸び、これを用いて淡水二枚貝の鰓内に産卵する。本種を含むタナゴ類の繁殖には、産卵母貝となるイシガイ目の二枚貝の生息が不可欠である。また、二枚貝の繁殖時には、グロキディウム幼生が寄生する底生魚類の存在が不可欠で、本種が生息するためには多様な自然環境が必要である。また、貝から浮出した稚魚がくらせる水生植物などが繁茂する岸辺付近の環境も重要である。(執筆者:佐々木 興)(執筆者:佐々木 興)ヤリタナゴアブラボテ準絶滅危惧(NT)準絶滅危惧(NT)

元のページ  ../index.html#102

このブックを見る