しまねレッドデータブック2026
163/740

ーーーー昆虫類絶滅 野生絶滅絶滅危惧Ⅰ類絶滅危惧Ⅱ類準絶滅危惧情報不足15315320042013/2014準絶滅危惧(NT)準絶滅危惧(NT)20042013/2014準絶滅危惧(NT)準絶滅危惧(NT)20262026●参考文献樋野耕一(2017)出雲市周辺における2016年ヤンマ採集記. すかしば, (64): 49-54.樋野耕一(2022)安来市佐久保湿地でアオヤンマとキイロヤマトンボを採集. すかしば, (69): 69.大浜祥治(2002)隠岐諸島のトンボ相 補遺.すかしば,(50):1-36.大浜祥治・祖田 周・淀江賢一郎・三島秀夫(2003)島根県のトンボ相Ⅴ.ホシザキグリーン財団研究報告,(6):215-290.●参考文献樋野耕一(2017)出雲市周辺における2016年ヤンマ採集記. すかしば, (64): 49-54.北山 拓・林 成多・大浜祥治(2018)島根県に生息するトンボ目の目録と生態写真集. ホシザキグリーン財団研究報告特別号, 22, 1-116.大浜祥治(2002)隠岐諸島のトンボ相 補遺.すかしば,50:1-36.大浜祥治・祖田 周・淀江賢一郎・三島秀夫(2003)島根県のトンボ相Ⅴ.ホシザキグリーン財団研究報告,6:215-290.トンボ目ヤンマ科 Sarasaeschna pryeri(Martin, 1909)カテゴリー区分撮影者(提供者):北山拓トンボ目ヤンマ科Gynacantha japonica Bartenef, 1909 カテゴリー区分撮影者(提供者):北山拓県内での生息地域・生息環境存続を脅かす原因県内での生息地域・生息環境存続を脅かす原因準絶滅危惧(NT)環境省カテゴリー準絶滅危惧(NT)環境省カテゴリー選定理由概  要選定理由概  要 周辺を樹林で囲まれた湿地や放棄水田などに生息するが、適した生息環境を満たす産地は限られている。 全長57−68mm。黒地に黄色から緑色の斑紋を持つ小型のヤンマ。樹林に囲まれた丘陵地の湿地や休耕田に生息する。4月下旬ごろから羽化が始まり、未熟成虫は林間の開けた場所を高く飛びながら摂食飛翔を行う。成熟したオスは木陰のある湿地や放棄水田でホバリングを交えながら縄張り飛翔を行い、メスの飛来を待つ。産卵は朽木や湿った土、落ち葉などに行う。北海道、本州、四国、九州に分布するが、産地の減少している地域もある。日本特産種。 圃場整備による水田の乾燥化や山裾の水田の放棄荒廃により、近年減少傾向が著しい。 全長66−77mm。複眼が大きく腹部がほっそりとした中型のヤンマ。腹部背面の第2節の色は、成熟オスでは鮮やかな水色、メスでは緑色の斑紋となる。羽化は7月上旬ごろから始まり、成虫は秋遅く11月下旬ころまで見られる。黄昏活動性が強く、日没前後に活発に摂食する。ヤンマ科の他の種よりも特に暗い時間帯、場所を好み、人間の視界が効かなくなっても飛んでいることがある。和名は蚊を食べることに因んでいるが、顎が小さい割にはウシアブやガなど、大きな餌を食べるところもよく見られる。産卵はメス単独で水田の湿土や朽木などに行う。国外では中国中部、北部から朝鮮半島に分布し、国内では北海道南部から九州まで広く分布する。(執筆者:樋野 耕一)(執筆者:北山 拓)島根県固有評価 県内全域の平野部から山間部まで広く分布する。植生遷移の進んだ放棄水田などの特殊な湿地環境を好むため、産地は限られる。隠岐(島後)にも分布する。 湿地や放棄水田の乾燥化、植生遷移の進行、開発による生息場所の消失。成虫の休息場所となる林の消失。島根県固有評価 かつては平野部から低山地にかけての林縁の水田で普通に見られたが、圃場整備による水田の乾燥化や草原化、水田への農薬散布により近年急速に生息状況が悪化している。隠岐の島後や、島前の知夫里島にも記録がある。 圃場整備等による水田や湿地の乾燥化。水田への農薬散布。成虫の休息場所となる林の伐採。サラサヤンマカトリヤンマ準絶滅危惧(NT)準絶滅危惧(NT)

元のページ  ../index.html#163

このブックを見る