しまねレッドデータブック2026
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クモガタ類257257クモ類掲載種一覧絶滅危惧Ⅱ類(VU)□イソコモリグモ準絶滅危惧(NT)□ワスレナグモ○ゴホントゲザトウムシ□キノボリトタテグモ○ヒトハリザトウムシ○エンムスビヤミサラグモ○ヒライワスベザトウムシ【記号説明】□:カテゴリー区分変更なしの種(3種)↑:上位のカテゴリー区分への変更種(0種)↓:下位のカテゴリー区分への変更種(0種)○:新規掲載種(4種)◇:情報不足からの変更種(0種)◆:情報不足への変更種(0種) クモガタ類(蛛形類、クモ形綱)は基本的に頭胸部と腹部の2部からなる体と、6対の付属肢(1対の鋏角、1対の触肢、4対の歩脚)をもつことを特徴とする陸生の節足動物で(二次的に海産となったものはある)、クモ、ザトウムシ、カニムシ、サソリ、ダニなどが含まれる。島根県レッドデータブックではこれまでクモ目しか調査対象に入っていなかったが、今回新たにザトウムシ目を対象に加えた。ある種がある場所で見つかってもはたしてその種がそこに定着しているのかどうかがはっきりしないものが多い。生息地の環境悪化や個体数の増減をある程度まで判定できる種はコガネグモのような一部の大型種かトタテグモ科やジグモ科などの地中営巣種や移動力が低く地理的分化が顕著な種(ホラヒメグモ科、ナミハグモ科、ヤミサラグモ属)に限られる。今回はこれらの中から、イ1.島根県のクモ相 島根県でこれまでに生息が確認されているクモ(クモ目)は、45科459種である(鶴崎 2026)。この数は近隣4県で記録されている種数、鳥取県457種、広島県423種、山口県312種、岡山県636種(新海ら 2024)と比べても遜色がない。ただし、記録は一部の地域に偏っており、山地での調査や次に記すように隠岐諸島での調査はまったく十分ではない。今後さらなる調査が望まれる。 隠岐諸島での既知種数を景山(2016)は182種としているがこれは未公表記録を多く含むようで、公表記録としては165種、島別では島後140種、中ノ島49種、西ノ島49種、知夫里島14種で、島前の3島での調査がとりわけ遅れていることがわかる。本土側の440種を合わせた種数面積関係で面積と種数を対数表示にしたグラフで描かれる直線の傾きを表すZ係数は0.51であるが(鶴崎 2026)、隠岐諸島での調査が進めばこの数値はもっと小さくなるであろう。2.選定種の概要 クモに翅はないがバルーニング(腹部末端から糸を出しそれを上昇気流にのせて飛ぶ)という長距離分散手段をもつ種が多く、ソコモリグモを絶滅危惧II類、キノボリトタテグモとワスレナグモ、およびエンムスビヤミサラグモの3種を準絶滅危惧種で選定した。隠岐諸島には本土側とは異なる染色体数をもつ集団や地理的品種が見られるが、いまのところ隠岐諸島固有種は見つかっていない。 今回、海岸または河川感潮域に生息が限られるヒトハリザトウムシ、三瓶山が本県唯一の生息地となっているゴホントゲザトウムシ、ブナ帯に生息するが近年個体数の減少が著しいヒライワスベザトウムシの3種を準絶滅危惧で選定した。参考文献景山純孝(2016)クモ類. pp. 223-229. 島根県環境生活部景観自然課(編)改訂しまねレッドデータブック2014動物編, 島根県環境生活部景観自然課317 pp.新海 明 安藤昭久 谷川明男 池田博明 桑田隆生(2024)CD日本のクモ ver.2024鶴崎展巨(2006)島根県のザトウムシ類:種のリストと地理変異. pp. 55-72. In:日本生物教育会島根大会実行委員会(編)新島根の生物.日本生物教育会島根大会実行委員会(出雲市), 274 pp.Tsurusaki, N., Takanashi, M., Nagase, N., and Shimada, T. (2005) Fauna and biogeography of harvestmen (Arachnida: Opiliones) of the Oki Islands, Japan. Acta Arachnologica, 54: 51-63.鶴崎展巨(2026)島根県の真正クモ類(クモガタ綱クモ目). ホシザキグリーン財団研究報告, 29: 173-210.3.島根県のザトウムシ相 ザトウムシはおもに山地の森林内に生息する一見クモに似た動物である。クモとは頭胸部と腹部の間がくびれないこと、眼が常に2個であること(クモでは8個または6個)、糸を出さないことなどで区別できる。本類は乾燥に弱く森林を離れて生活できないため地理的分化の顕著な種が多い。 島根県ではザトウムシは26種(鶴崎 2006および鶴崎未発表)が知られている。うち本土側島根県24種、隠岐諸島は13種である。(鶴崎展巨)計7種計1種計6種概説 クモガタ類

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