しまねレッドデータブック2026
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鳥類2525種で過去に繁殖した記録のある種などについては、その取り扱いが難しいところがある。そこで、過去の記録が繁殖分布上特異な例と考えられる場合や、繁殖の記録としては不確かな場合などには取り上げないこととした。また、県内への渡来自体がまれな種や、逆に国内で分布が拡がった種、県内でよく観察されるようになり増加したと判断される種も除外した。この結果カテゴリーの変更を行った種は19種あり、このうち多くがランクをアップさせた種であった。このほか新たに追加した種があり、絶滅危惧Ⅰ類に1種、Ⅱ類に2種、準絶滅危惧に2種、情報不足に6種を選定した。絶滅した鳥類としては、トキのみを取り上げた。トキのほかにも過去において繁殖していたり、恒常的に渡来していた可能性が高く絶滅種として取り上げてもよいと思われる種もあったが、確かな生息や繁殖の記録がないため取り上げなかった。 分類や学名等については、日本鳥類目録改訂第8版を採用した。亜種の記載があり、国内で1亜種あるいはほぼ一つの亜種が生息または渡来しているとされる場合には亜種として記述したほか、亜種の識別が可能で亜種ごとの評価が異なる場合も亜種として記述した。 文献一覧渡邊盈作(1891)島根県下鳥類目録第一回報告. 動物學雑誌, 3(32) : 246-250.島根県農林部林政課(1970)島根県に分布する鳥類. 74pp. 島根県農林部林政課, 松江.根岸啓二監修(1978)島根県鳥類目録. 130pp. 島根県, 松江.内田映(1983)島根県の鳥類. 75pp. 島根野鳥の会, 松江.濱田義治・長廻哲雄・森田進・佐藤仁志(1984)しまねの野鳥. 123pp. 山陰中央新報, 松江.濱田義治・長廻哲雄・森田進・石本賢治・安井賢次(1994)しまねの野鳥Ⅱ. 123pp. 山陰中央新報, 松江.日本野鳥の会島根県支部(1997)第51回愛鳥週間「全国野鳥保護のつどい」記念誌「しまねの鳥」. 198pp. 島根県農林水産部森林整備課, 松江.日本鳥学会鳥類目録編集委員会(2024)日本鳥類目録 改訂第8版. 506pp. 日本鳥学会, 東京.1.島根県の鳥類相 日本鳥類目録改訂第8版には、国内で記録された種として24目83科644種と、国内で繁殖記録のある外来種8目17科46種が報告されている。島根県でこれまでに報告された鳥類は、明治24年に渡□盈作が動物学雑誌に「島根県下鳥類目録第一回報告」として62種を発表して以来、多くの報告があるが、まとまったものは比較的限られる。和名や分類が現在と異なっているものもあり一概に比較はできないが、1970年の「島根県に分布する鳥類」(島根県発行)では21目48科224種(亜種11種を含む)、1978年の「島根県鳥類目録」(根岸啓二監修、島根県発行)では18目55科286種(亜種を含めば298種)、1983年の「島根県の鳥類」(内田 映著、島根野鳥の会発行)では297種(亜種を含めば305種)、1984年の「しまねの野鳥」(佐藤仁志ほか著、山陰中央新報社発行)では323種・亜種、1994年の「しまねの野鳥(II)」(濱田義治ほか著、山陰中央新報社発行)では338種・亜種、1997年の「しまねの鳥」(日本野鳥の会島根県支部編、島根県発行)では358種が報告されている。なお、現時点で記録されている種は390種余りで、現在日本野鳥の会島根県支部において最新の鳥類目録作成が進められている。このように、本県に生息する鳥類相については、次第にその概要が明らかになってきており、これまでに本県で確認された鳥類は、国内で記録されている鳥類の6割以上に及び、豊富な鳥類相が見られる地域といえよう。 鳥類相の特徴は、地理的条件や自然環境と不可分の関係にある。本県の北西部は日本海に面し、日本海に浮かぶ隠岐諸島もある。また、南部には標高1,000m級の中国山地が連なり、脊梁部を形成している。中国山地は標高がさほど高くなく、古くからたたら製鉄に伴う薪炭生産が盛んに行われてきたため、多くの地域はアカマツやコナラを中心とする二次林が優占し、自然林はごくわずかしか残っていない。また、中海・宍道湖といったわが国で5番目と7番目に大きい湖も抱えている。これらの周辺には、出雲平野や安来平野などの広大な水田地帯も広がっており、一帯は水鳥類の絶好の生息域となっている。さらに、朝鮮半島を含む中国大陸と比較的近い位置にあるなど、自然環境や地理的条件には、他県にみられないようないくつかの特徴があり、それらを反映した鳥類相がみられる。具体的には、マガンやコハクチョウなど冬鳥の日本列島における南限の越冬地となっていることや、大陸系の珍しい鳥類の渡来が多いこと、日本海を直接横断して渡来・渡去する渡り鳥が多いこと、宍道湖・中海が国内最大級の水鳥類の渡来地になっていること、カンムリウミスズメなどの希少な鳥類が隠岐諸島などの無人島で繁殖していることなどが上げられる。2.掲載種の選定に当たって このたびの改訂作業に当たっては、改訂しまねレッドデータブック(2014年、島根県)に掲載されている種をベースに、カテゴリー区分のもとに見直しや追加、削除を行った。また、前回の選定と同様に、環境省のレッドデータブック掲載種にはこだわらず、本県における生息状況や絶滅の危険性といった独自の観点から選定作業を行った。特に、留鳥や夏鳥については繁殖状況を重要視した。なお、国内に渡来することがまれな種や、迷行的な(佐藤仁志・森茂晃)概説 鳥類

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