しまねレッドデータブック2026
79/740

696920042013/2014ーー両生類・爬虫類絶滅 野生絶滅絶滅危惧Ⅰ類絶滅危惧Ⅱ類準絶滅危惧情報不足20042013/2014絶滅危惧Ⅱ類(VU)絶滅危惧Ⅱ類(VU)20262026有尾目サンショウウオ科Hynobius abuensis Matsui,Okawa,Nishikawa et Tominaga,2019カテゴリー区分撮影者(提供者):岩田貴之有尾目サンショウウオ科 Hynobius okiensis Sato,1940 カテゴリー区分撮影者(提供者):岩田貴之存続を脅かす原因特記事項存続を脅かす原因特記事項絶滅危惧Ⅱ類(VU)環境省カテゴリー絶滅危惧ⅠB類(EN)絶滅危惧Ⅱ類(VU)環境省カテゴリー絶滅危惧Ⅱ類(VU)選定理由概  要県内での生息地域・生息環境選定理由概  要県内での生息地域・生息環境●参考文献環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室(編)(2018)環境省レッドリスト2018補遺資料.20pp.環境省,東京.松井正文(2025)日本産サンショウウオ図譜.312pp.技術評論社,東京.Matsui, M., Okawa, H., Nishikawa, K., Aoki, G., Eto, K., Yoshikawa, N., Tanabe, S., Misawa, Y., & Tominaga, A. (2019). Systematics of the widely distributed Japanese clouded salamander, Hynobius nebulosus (Amphibia: Caudata: Hynobiidae), and its closest relatives. Current herpetology, 38(1), 32-90.日本爬虫両棲類学会(編)(2021)新 日本両生爬虫類図鑑.234pp.サンライズ出版,彦根.吉川夏彦・富永篤(2019)2013年以降の日本産有尾両生類の分類について.爬虫両棲類学会報,2019(2):177-194.●参考文献松井正文(2025)日本産サンショウウオ図譜.312pp.技術評論社,東京.日本爬虫両棲類学会(編)(2016)日本爬虫両棲類学会第54回大会記録 講演要旨.爬虫両棲類学会報,2016(1):58-97日本爬虫両棲類学会(編)(2021)新 日本両生爬虫類図鑑.234pp.サンライズ出版,彦根.大氏正己(1978)オキサンショウウオに関する知見-分布と生態を中心にして-.動物と自然,8(9):25-29.佐藤井岐雄(1943)日本産有尾類総説.536pp.日本出版社.大阪.これらの湿地を有する森林および林縁は、スギやヒノキの人工林をはじめ、クヌギなどから成る雑木林である。 生息地域の各地では過去に圃場が整備され、林縁におけるコンクリート三面張り用排水路の敷設も相まって、多くの生息地が消失したとみられる。追い打ちをかけるように棚田における耕作が放棄され、本種の繁殖適地である水辺が減少しつつある。また、治山施設(山腹基礎工)による環境改変で危機的な場所もある。今後、湿地の水源に必要な森林が人工林の場合において、林内路網(森林作業道や集材路)が谷筋に作設されたり伐採後の再造林がなされなかったりすることで水質が悪化したり水源が枯渇したりするおそれがある。 本種は、販売・ 頒布を目的とした捕獲や譲渡し等が規制される、種の保存法の特定第二種国内希少野生動植物種に指定されている。谷筋には年間を通じて清冽な流水がなければならない。 生息地域では、かつて植栽されたスギやヒノキを伐採するための林内路網(林道・林業専用道・森林作業道)整備が推進され、その結果として谷筋の分断にはじまり、降雨時における土砂や濁水の谷筋への流出が繁殖環境の悪化につながっている。また、林内路網が谷筋沿いに作設されたり伐採後の再造林がなされなければ、水質が悪化したり水源が枯渇したりするおそれがある。気候変動に伴う極端な高温や大雨の頻度と強度の増加もまた、渓床の干出や流出を招き、災害に係る復旧や対策のための土木工事で一変した水辺もある。さらに、生息地域の一部に侵入しているウシガエルによる捕食圧が懸念されるところである。 本種は2010年に隠岐の島町の条例で天然記念物に指定されている。よって、その現状を変更し、またはその保存に影響をおよぼす行為をしようとするときは、同町教育委員会の許可を受けなければならない。ちなみに本種の幼生は島内で古くから「あしごず」(「足のあるハゼ」の意)と呼ばれてきた。 また、本種は2022年に種の保存法で特定第二種国内希少野生動植物種に指定されている。(執筆者:岩田 貴之)(執筆者:岩田 貴之) 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあるため。 本種は2019年に、それまで混同されてきたカスミサンショウウオの分類学的再検討を経て新種として記載された。全長78ー134mm。成体の体色は背面が黄褐色で、尾の下縁には黄色の条をもたない。後肢は5趾性。尾は長く、基部は円筒形であまり側扁しない。 繁殖期は3月ごろ。卵嚢は外被に条線を有し、やや脆弱で螺旋状に巻く。幼生期間は水中の小型甲殻類などを食べて成長する。一部は幼生のまま越年するが、変態後は林床の倒木や転石の下、棚田の石積みなどに隠遁し、ミミズ類などを捕食する。日本固有種で中国地方の一部(島根県および山口県)に分布する。 津和野町に限られる。奥山および里地里山にあって、地下水が滲み出ている止水域(池や側溝の場合もある。)および静水域が本種の繁殖地となっている。 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあるため。 全長は幼生期で最大6cm、変態後は最大13cmに達する。成体期における体背の基色は濃い飴色で、これに鮮やかな黄斑がある。ただし、黄斑がない個体もいる。尾は基部から後方1/3までは円筒形だが、それより後方でかなり側扁し、尾端ではキール状に近い。後肢は5趾性。幼生期は黄褐色を呈し、胴部および尾部には大きな黒斑がある。 繁殖期は3月ごろ。転石や流倒木からなる伏流水中に産卵する。卵の色は白緑で、その卵嚢は外皮に縦条をもつ。1腹卵数はおおよそ50内外。幼生期間は水生の小型甲殻類などを食べて成長し、変態後は林床の倒木や転石の下などに隠遁し、ミミズ類などを食べる。幼生にはふ化当年の秋までに変態する個体と、越年して変態する個体とがある。隠岐諸島の島後(島根県)に固有の種で、基準標本産地も同島。 隠岐の島町に限られる。奥山および里地里山にあって、天然の広葉樹林や針広混交樹林、または下層植生をもつ人工針葉樹林に覆われた谷筋とその周辺。島根県固有評価中国地方固有種島根県固有評価中国地方固有種、基準標本産地アブサンショウウオオキサンショウウオ絶滅危惧Ⅱ類(VU)絶滅危惧Ⅱ類(VU)

元のページ  ../index.html#79

このブックを見る